(記者)
静岡新聞と申します。熱海の土石流の、9月に確認された再崩落の関係でまず伺いたいんですけれども、私、いろいろな専門家にこの件についてちょっとお話を聞いたんですけれども、この再崩落に関しては、表流水は影響だという、表流水の影響だということを言われている方が全て、今まで聞いた中で全てなんですけども、知事は、かねてから2021年7月の、その土石流災害に関しては、地下水が主因だと、地下水、湧水ですね、湧水が主因だというふうにおっしゃってますけれども、今回の再崩落は表流水。でその再崩落を踏まえて、地下水、湧水のことを検証されると、再検証されるというふうなことをおっしゃってたんですけれども、この表流水のことについては、なぜ検証しない、再検証しないんでしょうか。
(知事)
担当の方からお願いいたします。
(砂防課長)
砂防課長の杉山と申します。表流水のですね、検証についてという御質問でございます。これも繰り返しの御説明でございますけども、発生メカニズムの検証委員会ということで、砂防学会、地盤工学会、土木工学会の専門家で構成される委員会でですね、地下水の影響が主要因だということでございます。表流水につきましてはですね、議論をした中で、現地の痕跡ですとか、草木等のですね、倒れ具合い等々、また委員の先生につきましても、被災直後にそれぞれ、現場の方をですね、調査していただきました。これらの結果を踏まえまして、このような結論をいただいておりますので、そういったことで、県としましてですね、結論をいただいてるところでございます。以上であります。
(記者)
再崩落に関しての質問だったんですけど。
(知事)
再崩落は、私が伺ってるのは、雨水が浸透して、その重量で自然落下したものだというふうに伺っております。
(記者)
そうするとその表流水として、浸透したものが影響したということですよね。
(知事)
担当の方からお願いします。
(くらし・環境部理事)
県くらし・環境部理事の光信です。
ただいまの御質問ですけども、まず先ほど説明した通り、再崩落の方はですね、降った雨が浸透して、それによって土の重量が増えて、崩落したというふうに判断しております。
(記者)
ちょっと今のに関連するんですけれどもね、10月8日の定例記者会見の時に、砂防指定地内のその盛土の規制についてですね、砂防課長はその盛土行為が禁止ということではないというふうに説明されたんですけれども、その時に知事も同じ認識だと御回答されてますけれども、国が示しているですね、砂防法の技術基準にはですね、盛土の禁止区域という項目が設定されてまして、そこのところには、地下水位が高く、浸透水及び湧水の多い区域には盛土認めないというふうに記されております。
この技術基準については、10月8日、その会見で御発言された以前に、知事のところに、砂防部局から説明があったのか。その同じ認識だと知事はお答えになってましたけれども、砂防法の技術基準を認識したうえで答えられていたのか、お聞かせください。
(知事)
はい、ちょっと担当の方からお願いします。
(砂防課長)
砂防課長の杉山でございます。ただいまの質問は、砂防指定地に指定した後にはですね、いわゆる土砂災害を助長する行為について制限をするということになります。それぞれ申請者からですね、技術的な、こういった排水、こういった盛土、こういった工法をとるという技術的なですね、審査を経た後に、許可できるものについては県知事の許可をすると。今、御質問のございましたのが、大規模な盛土をする際のですね、そういった審査の基準というものを、国の方が示してございます。そのうちですね、今、記者さんがおっしゃった、湧水ですとか、軟弱な地区、地域というか、その箇所ですね、そちらについては慎重に審査をするように、禁止する場合もあると、禁止区域になる場合もあるということでございます。
ただしですね、但し書きがございまして、十分な調査、また安定性の計算ですとか、技術的にですね、きっちりとこちらの方で審査ができれば禁止する、審査が通ればですね、許可すると。こういった形になるということでございます。以上であります。
(記者)
すいません、あの質問の趣旨としては、今のような説明を、あの、砂防課の方から、河川砂防管理課なのかもしれないですけど、知事のところに、事前にそういう説明を受けてるんですか。
(知事)
一応、あの説明を受けましたけれども、非常にこれは高いハードルで、今までなかったんですよね、今まで。そのケースは。
(砂防課長)
ケースバイケースでございまして、はい。
(記者)
説明はあったというふうに理解していいんですか。
(知事)
今のような説明はいただいてますね。
(記者)
技術基準に関しての説明はされたんですか。砂防課長に。
(知事)
そう言われると、御質問がちょっとよくわからないんで。はい。
申し訳ございませんけれども。今のような説明をいただいたということであります。はい。
(記者)
今のような、技術基準に関しての説明をしたと。
(知事)
ですから、それはよくわかりません。その技術基準が何かということについてはよくわかりませんけども。
(記者)
国がですね、盛土開発者、
(知事)
今、砂防課長から言われたことについては、御説明をいただきました。
(記者)
それは理解したうえで、禁止されることはないと。
(知事)
御質問の趣旨がよくわかりませんので、申し訳ございませんが。砂防課長から御説明いただいた件については。
(幹事社)
すいません、ちょっと質問時間が長くなってますんで、まとめていただいてもいいですか。
(記者)
盛土行為は禁止される場合もあるということは理解してたということですか。
(知事)
それはもう、かなりハードルの高いことで、先ほど言ったように、事前の調査等があって認められた場合に限るということでございますので、そういう非常にレアケースであるということについては理解をしております。
(記者)
あともう1点ですね、砂防法の先日のあの会見の説明で、ちょっと確認なんですけども、人工物がですね、対象、10月8日の記者会見の際には、人工物は、規制の対象外だというのが法律の趣旨だということを言われてるんですけれども、10月22日の記者会見では砂防法の効力が及ぶその砂防指定地内で、人工物が規制対象になるというふうなことをおっしゃってるんですけども。
(知事)
何度も言ってるんですけども、砂防指定の場合に、砂防指定するときは、あくまで治水上の目的で、砂防指定をするわけですね。砂防指定された後に、その指定地で危険なもの作られたら困りますので、砂防指定された後に、人工物等がですね、問題のものがあれば、それは禁止できるというふうに理解をしております。
(記者)
砂防法の主旨、
(幹事社)
すみません、ちょっと質問時間が10分になりましたんで、ちょっと他の人の質問にちょっと移らせてください。
他の社さん。
(知事)
また改めて、あの別の場所で担当の方から回答させていただきます。
(幹事社)
他の社さんで質問があれば。
(記者)
中日新聞です。
すいません、先ほどの大学再編の話題に関してなんですけれども、大変問題であるというような御発言ありましたけれども、今後の知事として、この議論の中に関わっていく意向とかっていうのって現在おありですか。
(知事)
ですから、積極的私がこちらから関わるということは立場的に難しいと思います。
何かあの当事者から相談があったりということがあればですね、あの適切な何らかの関わりできると思いますけれども、私としては今そういう前の立場とは違いますので、知事としての関わりってのは今のところ難しいかなというふうには思っております。
(記者)
自らっていうことはないということで、積極的にはっていうことですね。
(知事)
個人的にいろいろ意見を求められれば、それはしっかりと答えをしてまいりますし、知事として何かできるかということになりますと、それはなかなか今のところ難しいということであります。
(記者)
承知しました。ありがとうございます。
(記者)
静岡第一テレビと申します。よろしくお願いします。お答えできなかったら構わないんですけども、個人的な見解として期成同盟会の会長をされていた経験などを踏まえて今の段階で日詰学長にはどういった、今後、対応を求めたいですかね。
(知事)
私やっぱりきちっと大学同士で機関決定されたものでございますので、それをしっかり遵守をしていただきたいというふうに思っておりますし、難波市長も御発言された通り、この移行連携ってのはこれからの世界的な趨勢の中でですね、非常に重要な取り組みでございますので、これがどんどんどんどんですね、遅れていくということは、非常に県にとっても国にとってもですね、大きな損失であるというふうに思っております。
ぜひですね、当初の機関決定に沿って、ことを進めていただきたいというふうに思っております。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
すいません、ちょっと先ほど最後の質問がまだ途中だったので、すいません、それだけ確認させてください。人工物が、その砂防法の規制対象だということなん、実際にはそうなんですけれども、10月8日の記者会見のときに、人工物は対象外だというのが法律の趣旨だというふうにおっしゃってましたね。
(知事)
申し訳ございませんけど、何度も言ってますけども、指定についてはですね、指定については治水上の目的のために作られた法律でありますから、そこでその人工物を排除するためにこの法律を、が適用されることはありませんけれども、砂防指定された後にですね、そこはきちっとその状態を維持していかなければいけませんので、その後に、
(記者)
そこが、ごめんなさい、僕が国交省に聞いてる話と違うんですね。
(知事)
これは私どもも国交省に確認をしておりますので、そこで言った言わないの議論しても意味のないことでございまして。
(記者)
そうすると、あの砂防課からはそういうやっぱり説明をやっぱり受けていて、
(知事)
国交省に確認をして、
(記者)
国交省に確認してからお答えになったということでございますか。
そうすると砂防課と国交省の間でちょっとディスコミュニケーションというか、
(知事)
それは記者さんの理解かもしれませんが私どもはしっかり組織として確認をしておりますので、はい。
ちょっと担当の方からお願いします。
(砂防課長)
砂防課長の杉山でございます。よろしくお願いします。
砂防法のですね、指定に関わる項目でございます。
記者のおっしゃるですね、人工物と申しますか、開発に伴う開発、またはそれがその開発が行われる恐れがある区域ということも指定基準のですね、項目の6番目にあるということでございまして、記者様も人工物、盛土等も対象ではないかということをおっしゃってるかと思います。
ただ、国のですね、指定要綱、またあの指定のハンドブック、実務的なですね、進める中で、繰り返しになりますけども、治水上砂防の観点、これが大前提にあるということでございますもんですから、法律としては、砂防の堰堤を整備し砂防、土砂を食い止める、またその砂防指定した後はですね、土砂災害を助長するような行為を制限するというと、こういったことになってございます。
あくまで治水上砂防が前提ということでございます。
以上であります。
(記者)
何度も言いますけども、すいません、あの、国の通達、もう一度確認された方がよろしいかと思いますのでお願いします。
(知事)
御提言は聞きます。
(記者)
その他、質問がある社があれば、ないですかね。ないですかね。
はい、以上で記者会見終わります。ありがとうございました
(知事)
はい、どうもありがとうございました。 |